キュレーションを知る

キュレーションという言葉は、すでにアートの分野のみならず、情報サイトやファッションなど様々な領域で一般的に使われるようになりました。言葉の意味はなんとなく理解していても、実際にどのような仕事をしているのか、具体的には何をしているのか分かりづらいものです。キュレーターの仕事とは?キュレーションの持つ意味とは?その仕事を知る手がかりになるといいなと思います。

 

キュレーションの方法 オブリストは語る

キュレーションの方法 オブリストは語る

 アート情報サイトArtReviewが発表するPower100に例年ランクインし、数々のエポックメイキングな展覧会を企画してきたキュレーター、現在はサーペンタインギャラリーのディレクターでもあるハンス・ウルリッヒ・オブリストによるキュレーションについて書かれた本です。キュレーターとして何を考え、何に影響を受け、行動してきたのかを自身の活動を振り返り、丁寧に語っています。キュレーターという仕事に興味がある方は是非一度手にとっていただきたい本です。

 

キュレーションの現在—アートが「世界」を問い直す

キュレーションの現在—アートが「世界」を問い直す

日本の批評家、学芸員、キュレーターたちによって、リアリティのある現在のキュレーションの状況が解説されています。欧米のアート界におけるキュレーションの現在や、日本におけるキュレーションを中心にみたこれまでの美術史の流れ、学芸員とキュレーターの違いについて等、日本の現状に即したキュレーションの現在を知ることができると思います。

 

 

コンテンポラリー・アート・セオリー (EOS Art Books Series)

Contemporary Art Theory

キュレーションに限定される内容ではないですが、欧米中心のアートの世界の中で、キュレーターといえばその先駆者であるハラルド・ゼーマン、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、ニコラ・ブリオーといった名前は知る必要があるでしょう。本書はその冒頭にもある通り、「2000年以降のアートの状況を見通し、思考するために、いくつかの鍵概念を軸にして批評理論を紹介することを目的」としてまとめられており、重要な理論が紹介されています。

インディペンデント・キュレーターの先駆、ハラルド・ゼーマンの展覧会の紹介、ニコラ・ブリオーの「関係性の美学」にまつわる論争の解説、オクウィ・エンヴェゾーのドクメンタ11を起点にした<ドキュメント>の展開など、重要な言説と付随するアート活動について知ることができます。