著者: 川瀬智之
言語:日本語
出版社:世界文化社
サイズ:12.8 x 18.8 cm
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美について哲学してみたら、「名画」の素顔が見えてきた
絵を見るとはどういうことなのか? 絵を見る人は何を見ているのか? その人の中では何が起こっているのか?――美や芸術についての哲学的な問いを扱う学問が美学です。
20世紀のフランスでは、先鋭的な哲学者や美学者が絵画について議論を戦わせ、認識を深めてきました。本書ではそのうちの6人を取り上げ、彼らの絵画論を噛みくだいて紹介します。その思索をたどることで、あなたは絵画の新しい魅力に出会えるかもしれません。
序章
第1章●絵画は想像力を抑えるのか?
――アランの想像力論
第2章●美しいのはイマージュなのか?
――サルトルの絵画論
第3章●絵の響きとは何か?
――メルロ=ポンティの絵画論
第4章●美的対象とは何か?
――デュフレンヌの絵画論
第5章●絵画のリズムとは何か?
――マルディネの絵画論
第6章●絵画における見えないものとは何か?
――アンリの絵画論
終章
川瀬智之
東京藝術大学准教授。1971年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程美学芸術学専攻修了。博士(文学)。専門は20世紀フランス美学。著書に『メルロ=ポンティの美学 芸術と同時性』(青弓社、2019年)。