コレクション: 早川モトヒロ
多数の戦隊モノのヒーローや怪獣、星人、ロボットらによる戦闘シーンを描いた作品で知られる早川モトヒロ。子供のころに夢中でみた特撮、TVアニメ、漫画といった日本のカルチャーのみならず、アメコミや海外のテレビアニメの影響も見てとれます。またそのフラットな画面はマンガやアニメといったサブカルチャーだけではなく、伝統的な日本の絵画表現も取り入れられていることがわかる。多様なキャラクターが均質に配置される画面は、ときに俯瞰で描かれる平安絵巻の世界であったり、平面的なゲームの世界が部隊であったりとスリリングな展開を見せる。しかし戦いの場であるはずが、敵味方を正確に見分けることもできなければ、絶対的なヒーローやヒロインも見つからりません。会話を交わすものや通りがかっただけのような人物もみうけられ、コミカルで懐かしい印象すら受けます。その戦闘シーンは争いの場への問題提起でもあり、未来的でもあるのではないでしょうか。
現在は展覧会での作品発表のみならず、ミュージシャンとのコラボレーションやライブペイントと活動の幅を広げ、海外ではフランス、スペインでは展覧会の開催や画集が刊行されるなど高い評価を得ています。
今回はソフビや、書籍、リソグラフ作品を紹介します。(リソグラフ作品は入荷次第ご案内します。)