コレクション: 奥山泉
奥山泉さんは沖縄と山形の2拠点で活動するアーティストで、彫刻作品のほか、日常でも使える木工や陶芸の作品も制作しています。
今回は、木工と陶芸の作品を紹介します。
奥山泉さんの木工作品は、チーク材を使用して制作されています。
チーク材は近年森林保全の観点から世界的にも伐採に規制がかかり、入手困難で貴重な素材となっています。
経年や温度・湿度による変形が少なく、古くは船の甲板にも使用されるほど水に強い素材で、木目の美しさと独特の風合いが特徴です。
また年を経るごとに色が深まるのもこの素材の魅力で、長く使うことで、また違う顔を見せてくれます。
奥山さんは、この素材にこだわり、1点1点手彫り、手やすりで制作されています。
手彫りで制作した作品に何度もやすりをかけ、オイルで仕上げているのですが、仕上げには亜麻仁油を使用しており、長く安心してお使いいただけます。
ゆっくりと時間をかけて、使いながら、その変化を楽しんでいただけると思います。
一方、陶芸作品は、描かれるイメージがどれも印象的です。
動物の愛らしい表情、植物や日常の風景、幻想的なストーリーの一場面。
お皿の裏にまたもう一つの風景があったり、パンダのうつわの高台がタイヤだったり。
手にとる楽しみにあふれています。
陶芸の作品も、1点ずつ手作業で作られており、少しずつ表情が違っています。
ぜひお気に入りを見つけてみてください。
奥山泉
山形生まれ。彫刻家。沖縄県立芸術大学彫刻科大学院修了。現在は沖縄と山形の2拠点で活動中。
彫刻作品のほか、日常でも使える木工や陶芸の作品も制作する。
吉田俊景さんとのユニット「与太郎 」としても活動する。
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