著者:ニコラ・ブリオー
翻訳:辻憲行
出版社:水声社
言語:日本語
サイズ:12.7 x 18.8 cm
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90年代、モダニズム失効後に現れたリレーショナル・アート。
参加、出会い、待ち合わせ、はては労働行為や商取引までをも形式化する捉えどころのない作品たちは、いかにして誕生したのか。
芸術理論の空白のただなかで、全面的な商品化へ向かいつつある現在のアートを読み解くための必携書!
【目次】
序
第1章 関係的な形式
第2章 1990年代のアート
第3章 交換の時空間
第4章 共存と可用性――フェリックス・ゴンザレス゠トレスの理論的遺産
第5章 関係的なスクリーン
第6章 形式のポリティークへ
語彙解説
原註
訳註
索引
訳者あとがき
【著者について】
ニコラ・ブリオー(Nicolas Bourriaud)
1965年生まれ。キュレーター・批評家。パレ・ド・トーキョー共同館長(1999―2006)、テート美術館でグルベンキアン・キュレーター(2008―2010)、エコール・デ・ボザール(パリ)学長(2011―2015)、モンペリエ現代アートセンター館長(2016―2021)を歴任。現在は、キュレーター・コレクティヴ「ラディカンツ」のコアメンバーとして活動。『アートに関する記録』誌の共同創刊者であり、編集長を務めた(1992―2000)。主な著書に、『ラディカント グローバリゼーションの美学に向けて』(武田宙也訳、フィルムアート社、2022年)、L’Ère tertiaire(Flammarion, 1997)、Formes de vie. L’art moderne et l’invention de soi(Denoël, 1999)、Postproduction(Sternberg Press, 2002)、La Exforma(Adriana Hidalgo Editora, 2015)、 Inclusions. Esthétique du capitalocène(PUF, 2021) などがある。
【訳者について】
辻憲行(つじのりゆき)
1970年生まれ。山口大学大学院人文科学研究科美学美術史専攻修了。1998年から2006年にかけて、秋吉台国際芸術村(山口県)にてレジデンス、展覧会、WS、セミナーなどの企画・運営を行なう。2008年、東京都写真美術館にて第1回恵比寿映像祭のキュレーター、2009年から2010年まで同館学芸員を務める。主な企画展(共同企画も含む)に、「アート・イン・ザ・ホーム」(2001)、「チャンネル0」(2004)、「トランスフォーマー」(2005)、第1回/第2回恵比寿映像祭(2009/2010)、藤城嘘個展「キャラクトロニカ」、「ワールド・ピクチュア」(2013)などがある。