"幻覚より奇なり" 田名網 敬一/森永 博志

"幻覚より奇なり" 田名網 敬一/森永 博志

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Title: 幻覚より奇なり
Author: 田名網 敬一/森永 博志
Publisher: リトル・モア
言語: 日本語
サイズ: 21.2 x 15.0 cm


奇想術者・田名網敬一、初の伝記であり、
想像力を鍛えるための啓発書。
どんなに小さな、どんなに些細なことからでも、
巨大な宇宙を想像できる。
本書は田名網敬一の初の伝記的な著書です。
東京、京都、香港、ドイツのシュトゥットガルトなどの街で、古書店、美術館、ギャラリー、動物園などをめぐる田名網敬一に森永博志が随行し取材を繰り返しました。
ここで語られるのは極限的な戦争体験をした幼年期、絵画や映画に目覚めた少年期、さまざまなアーティストたちとの出会いを繰り返した青年期から現在に至るまでの濃密な記憶です。さらにこれら過去の物語と、新世紀に入り、より一層旺盛な活動を見せる現在の物語をピストン運動のように往還することで、田名網敬一の過剰なるアートライフを伝え、人生、美、芸術、戦争、歴史、風俗など多岐にわたった哲学・考察が語られます。
〈図版100点以上!田名網作品のイメージの源泉となる夢日記+スケッチも収録!〉

田名網敬一(たなあみ けいいち)
1936年東京生まれ。9歳の時に東京大空襲を経験。
この時、祖父の飼っていた金魚の姿が、爆撃の閃光の中で乱反射する光景が、恐怖体験と共に田名網の脳裏に強く焼きつく。この金魚と閃光のモチーフは、やがて田名網の描く絵画の主要なモチーフを占めることとなる。60年代サイケデリックカルチャーとポップアート全盛期の当時、田名網のポップでカラフルなイラスト、デザインワークは、国内外で高く評価された。
90年代に入りヤマタカEYE(ボアダムス)や、宇川直宏、KAWSといった新しい世代のカルチャーリーダーが高く評価した事から、田名網敬一の作品は再び若者たちのカルチャーシーンに登場し、広く支持を受ける。
2005年より、ファインアートシーンにおける新作作品の発表を再開。様々なメディアで表現し、高い評価を得ている。

森永博志(もりなが ひろし)
1950年生まれ。都立昭和高校中退後、住み込みの新聞配達、ボート場管理、印刷工、建設労働、倉庫番等の仕事を転々とする。
19歳、渋谷区南平台町のコミューン〈アップルハウス〉のメンバーに。
同時に、同じく南平台町の〈アド・センター〉で仕事をはじめる。
25歳で編集者となり、インディーズ系出版社でベストセラーを連発。音楽雑誌の編集長となる。
27歳で、NHK・FM『サウンド・ストリート』の初代パーソナリティとなる。
32歳で、実験的文芸雑誌『小説王』創刊。荒俣宏の『帝都物語』を世に送る。
36歳で、初の単行本『原宿ゴールドラッシュ』を発表。
著書は他に『やるだけやっちまえ』(小社刊)、『続シャングリラの予言』(東京書籍)、『アイランド・トリップ・ノート』(A-Works)、『レッドシューズの逆襲』(主婦と生活社)など。