フィルムアート社編集部編
出版社: フィルムアート
出版社サイトよりーーーーーーーーーーーー
日本で「どのようにしてアートを学ぶのか」
「答えがないアート」をものにするための多様な視点を提示
現代アートと称される新しい領域は、作品に対する絶対的な評価軸が定まっていないため、正解と呼べる答えが存在しない、とても難しい「学び」の場です。
したがってその「学び」の場で直面するいろいろな課題に対応するには、多様な視点をもつことが必要になります。
本書の前半部分では、「学び」のタイミングを〈幼少期〉、〈美大を中心とした高等教育〉、〈社会という現場〉の三種類に分け、学び手視点に立って、どのような学び方がその時々にあるかを論じつつ、現状の問題点(矛盾、改善点)を指摘し、その代案を提案します。
また、後半部分では、「Q&A」や実際に現代アートを学ぶ若者の鼎談を通じて、「アートをどうやって自分のものにするか」「アートとどう接しながら生きていくか」について考えている若い読者たちの苦悩に、広い視点で答えていきます。
間に合わせの答えを提示するのではなく、学ぶ上でのいろいろな課題に呼応するもろもろの視点を提供し、現代アートの多様性がもつ「本当のおもしろさ」を振れることができる1冊です。
どこにも入らない、無理に入れても落ち着かないような種類のものは
永久に出てくるでしょう。
そういった表現の受け皿としてアートは利用できたりする。─会田誠
生活の傍らで絵を描く、
そういう日常がある人たちも僕はアーティストだって思う。─日比野克彦