著者: 横山裕一 Yuichi YOKOYAMA
出版社:ハモニカブックス
サイズ:20.8×14.8×1.0 cm
横山裕一初めてのギャグ漫画短編集。表題の「ルーム」のほか、「売名と善行」「きこり」「首都」「ドライブ」「海洋」など全14編を収録。2007年-2012年に描かれた本作は、一見ラフ(清書前の下書き)に見える状態であるが、これが完成形であり、筆致の生々しさが色濃く残るものである。
著者略歴:
横山裕一は1990年に武蔵野美術大学油絵科を卒業した後ファインアートの制作を行っていたが、2000年以降「時間を描く」ことができる漫画を表現方法として選ぶ。疾走感のある描線やオノマトペ、途切れることなく描かれる時の流れや独特なキャラクターが特徴となる横山の漫画は「ネオ漫画」と称され、『ニュー土木』、『トラベル』、『NIWA』、『ベビーブーム』、『世界地図の間(ま)』など多くの著書は日本、フランス、アメリカ、イタリア、スペイン、ロシアなどの国で翻訳、出版され人気を博している。その他、高濃度蛍光色をふんだんに使用し横山の鮮やかな色彩の原画を再現した『BABY BOOM FINAL』など、質の高い作品集も出版されている。
2010年に初の大規模個展「横山裕一ネオ漫画の全記録:『わたしは時間を描いている』」(川崎市民ミュージアム、神奈川)が開催された後、「あいちトリエンナーレ2013」やヨーロッパ3カ国の美術館を巡回するグループ展「ロジカル・エモーションー日本現代美術展」などに参加し、2014年には、「YÛICHI YOKOYAMA: WANDERING THROUGH MAPS, UNEEXPLORATION A TRAVERS LES CARTES」(PavillonBlanc、コロミエ、フランス)、「これがそれだがふれてみよ」(兵庫県立美術館、兵庫)、「横山裕一 × シュルレアリスム」(宮崎県立美術館、宮崎)といった個展が立て続けに開催されるなど、国内外での活躍に注目が集まった。その他2013年には、エルメス伊勢丹新宿店がリニューアルオープンする際のウィンドウディスプレイを担当した。