"読者を没入させる世界観の作り方" ティモシー・ヒクソン

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Title: 読者を没入させる世界観の作り方ーありふれた設定から一歩抜け出す創作ガイド
Author: ティモシー・ヒクソン
Publisher: フィルムアート社
翻訳: 佐藤弥生/茂木靖枝
言語: 日本語
サイズ: 21.0 x 15.0 cm


中世、近未来、異世界……お決まりの世界観のその先へ!

不思議な力が存在する魔法の世界、ナショナリズムが支配する監視社会、コンピュータが作りあげた仮想現実の世界……寝食を忘れて没頭してしまう作品には、入念に作りこまれた世界観が大きな魅力となっています。

本書は、登録者数100万人超えの作家・YouTuberが、すぐれた伏線の張り方から、魅力的な主人公・敵役の作り方、魔法のシステムを築く方法、宗教の描き方、帝国の栄枯盛衰の見せ方まで、読者をのめり込ませるための世界観を構築する方法を徹底伝授。

例として扱われる作品は、『ハリー・ポッター』、『指輪物語』、『氷と炎の歌』、『マトリックス』、『スター・ウォーズ』といった超人気作だけでなく、『鋼の錬金術師』、『コードギアス』、『七つの大罪』などの日本作品も。古今東西のファンタジー/SF作品から楽しく学べる、実用的な物語創作論になっています。

あなたが書くストーリーに読者を没入させるためには、その人の信念を一時停止させることが大切であり、世界観の構築はその重要な一部です。これは、物語の焦点ではないかもしれないけれども、考え抜いていることが感じとれる世界へと読者を誘いこむ要素をストーリーに加えるということです。(中略)作家は、人間の社会や歴史から親近感の湧く要素を引き出して、それをリアリズムの土台に据えます。さらに、自然に生じるちがいを探求することで、ストーリーが単なるファンタジーではなく、魅力的なものになります。(本文より)

ティモシー・ヒクソン(Timothy Hickson)
作家・YouTuber。YouTubeチャンネル「Hello Future Me」を運営し、執筆と世界観構築に関する情報を提供している。同チャンネルのコンテンツをもとに本書および『On Writing and Worldbuilding: Volume Ⅱ』『On Writing and Worldbuilding: Volume Ⅲ』を執筆。創作術に関する書籍のほかに、短編小説集『A Catalogue for the End of Humanity』を発表している。

[訳]
佐藤弥生(さとう・やよい)
英日翻訳者。幼少期を返還前の香港で暮らす。商社などの勤務を経て、国内メーカー、在日米海軍などで20年以上技術翻訳に携わる。訳書に『映像編集の技法』『「書き出し」で釣りあげろ』『感情を引き出す小説の技巧』(以上フィルムアート社/共訳)、『ダイヤモンドを探せ』(KADOKAWA)などがある。本書では、第3章、第4章、第12章〜第17章の翻訳を担当。

茂木靖枝(もぎ・やすえ)
英日翻訳者。ロンドンで英語とコンピュータを学ぶ。金融系システム会社や翻訳会社などの勤務を経て、現在は産業翻訳から出版翻訳まで幅広く手がける。訳書に『映像編集の技法』『「書き出し」で釣りあげろ』『感情を引き出す小説の技巧』(以上フィルムアート社/共訳)、『ザ・シークレット・オブ・ジ・エイジズ』(KADOKAWA)などがある。本書では、まえがき、第1章、第2章、第5章〜第11章の翻訳を担当。