Title: ベラウの花
Author: 山城知佳子
Publisher: 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/公益財団法人ミモカ美術振興財団
翻訳: アムスタッツ・ブライアン、有限会社フォンテーヌ
言語: 日本語/英語
サイズ: 20.0 x 14.5 cm
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で行われた企画展【山城知佳子 ベラウの花】のカタログです。
展示内容に加え、山城知佳子の父・達雄氏が幼少期を太平洋戦争下のパラオで過ごした経験を下地に創作した短編小説も2篇(内1篇は初出)掲載されています。
※本書は、左開きで展示内容を、右開きで達雄氏の短編小説がお読みいただける仕様になっています。
◎展覧会概要
山城知佳子(1976- )は、初期から一貫して、沖縄に暮らすことで意識に上ってくる事象を取り上げ向き合うことから生まれる作品で高く評価されてきました。
写真と映像を制作の軸として活動を続け、近年では政治、社会、文化、自然環境といった様々な面から現在の沖縄に迫り解読しつつ、長期的な視野をもって過去から現在までをつなげた物語性の高い作品を制作しています。そこでは複雑に絡み合う現実が、その複雑さのままに扱われるが故に豊かな物語へと転換され、現実に過度に縛られない強さとしなやかさを感じさせるものとなっています。そして新作では静かな眼差しに支えられた、現在と過去を往還するような映像が展開され、解釈は見る者へと委ねられます。私たちは、ここからどのような未来をつくっていけるのでしょうか。
本展は、現代に新たな読みを与える近作および新作を中心に、初期の作品も参照しながら山城の作品世界をご紹介するものです。
【CONTENT】
・会場および作品写真
・展覧会情報
・「山城知佳子ー見ること、聞くことを追って」松村円
・略歴
・作品リスト
・「食糧攻め」山城達雄
・「ベラウの花」山城達雄