Title: 土木(改訂・フランス語版)
Author: 横山裕一
Publisher: Éditions Matière
言語: フランス語
サイズ: 24.0 x 17.2 cm
広大な砂漠では、重機が岩を砕き、地面を掘削し、山を築き、水を導き、材料を変形させ、切り刻み、練り、圧縮し、砕き、覆う……これらの機械装置の後ろには、半ば参加者であり、半ば観察者である人々がいて、時にこの壮大な仕事を目の当たりにして驚き、時にそれを手伝っているようにも見えます。
こうした作業は何なのでしょうか?誰が指示し、指揮しているのでしょうか?そもそも何のために?そしてここはどこなのでしょうか?これらの仮面を被り、奇妙な格好をした人物たちは誰なのでしょうか?
彼らの性質や地位がどうであれ、新たに形作られた風景を前にし、巨大な人工物の中心に立つとき、共に腕を上げ、突然純粋な熱狂の叫びをあげるときに、彼らの野心は頂点に達するようです:「ワァーーー…」。
8つの物語をまとめた「土木」で、横山裕一は2004年に彼がその後絶え間なく描き続けることになる世界の礎を築きました。その後、『Voyage』、『Jardin』、『Explorations』、『La Terre de glace』、そして最近では「プラザ」など、いくつもの作品を通じてその世界を描いてきました。これらはすべて、エディシオン・マティエールから出版されています。この新しい本には、3つの未発表の物語と、横山が撮影した風景・工事現場の写真が追加されており、「土木」の20周年を祝います。
横山裕一
武蔵野美術大学油絵科を卒業。ファインアートの制作を行っていたが、2000年以降「時間を描く」ことができる漫画を表現方法として選ぶ。疾走感のある描線やオノマトペ、途切れることなく描かれる時の流れや独特なキャラクターが特徴となる横山の漫画は「ネオ漫画」と称され、『ニュー土木』、『トラベル』、『NIWA』、『ベビーブーム』、『世界地図の間(ま)』など多くの著書は日本、フランス、アメリカ、イタリア、スペイン、ロシアなどの国で翻訳、出版され人気を博している。その他、高濃度蛍光色をふんだんに使用し横山の鮮やかな色彩の原画を再現した『BABY BOOM FINAL』など、質の高い作品集も出版されている。