"フォークアート新生!" 笹井 祐子、藤原 成一

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Title: フォークアート新生! 芸術の〈原点〉から〈先端〉へ
Author: 笹井 祐子/藤原 成一
Publisher: 青弓社
言語: 日本語
サイズ: 12.8 x 18.8 cm


フォークアートが、混迷するアート界を革新する! 多くの人々が協働し時間をかけて磨き上げてきた集合知としてフォークアートを位置づけ、現代社会に必要な「生の表現」として新生させるラディカルな試み。図版を70点以上所収し、ビジュアル資料も充実。

解説
いま美術の世界は活況を呈していて、美術品が高額で売買され、美術展も多くの人々が訪れている。一方で、SNSなどによって様々な表現が入り乱れ、作家の個性を強調した作品が評価されることも多い。

そのような現代にあって、本書はフォークアートの視点や文化を再評価して新たな魅力を提示する。まず、柳田國男から柳宗悦、岡本太郎、赤瀬川原平へという日本のフォークアートの歴史をたどり、多種多様なフォークアートの実践をレクチャーする。そのうえで、祭りや神社・仏閣、郷土の遊び・ファッション・モノなど、生活に根づくアートを多くの図版とともに紹介する。

フォークアートを、多くの人々が協働し、時間をかけて磨き上げてきた集合知として位置づけ、現代社会に必要な「生の表現」として新生させるラディカルな試み。図版を70点以上収め、ビジュアル資料も充実。

フォークアートが混迷するアート界を革新する!

目次
はじめに――アート表現の〈原点〉から
第1部 フォークアートの思索・実践への誘い
第1章 フォークロアの創出、新文化学の構築――柳田國男のフォーク観
第2章 フォークアートの発掘と創造――柳宗悦の美革新
第3章 前衛アートとフォークアートの共闘――岡本太郎の「生命」アート観
第4章 生活世界を挑発し異化する――赤瀬川原平らのあそびごころ
第5章 自然・風土と共生するフォークアート――平良敏子のローカルカラー世界
第6章 フォークアートに共鳴した先駆者たち――ファインアートを革新する力
第2部 フォークアートの実践フィールドへ
第7章 祭り・イベントへ――地域社会・文化を演出するフォークアート
第8章 神あそび・仏教ごっこ――アートの原点、願いと祈りのフォークアート
第9章 あそぶ、あそばせる、あそびごころ――文化をつくるベース、フォークロア
第10章 ファッションとモード――生活世界を創出・演出するフォークアート
第11章 内部アートから環境フォークアートへ――インナースケープとアウタースケープの協闘
第12章 パーソナルアートからソーシャルアートへ――フォークアートが表現世界をリードする
実験工房(ルビ:ワークショップ)の試み
参考文献
おわりに――アート表現の〈先端〉へ

笹井 祐子
1966年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。日本大学芸術学部美術学科教授、版画学会会員。絵画と版画制作。共著に『「超」絵画ワークショップ』(青弓社)。展覧会に「国際交流女性現代美術展「アートの断面」」BankART Studio NYK(横浜市)、「笹井祐子展 赤の声・青の音」星と森の詩美術館(十日町市)、「現代版画の潮流展」町田市立国際版画美術館(町田市)、「一期一会」メキシコ自治大学チョッポ美術館(メキシコ市)、「現代日本美術の動勢 版/写すこと/の試み」富山県立近代美術館(富山市)など。近年はメキシコ美術と交流しながら制作と研究を進行中。

藤原 成一
1937年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業。元日本大学芸術学部教授、生存科学研究所常務理事。専攻は表象文化研究、コミュニケーション論、日本文化研究。著書に『生きかたの美学』『富士山コスモロジー』『幽霊お岩』(いずれも青弓社)、『日本文化を読みかえる』(ベストブック)、『「よりよい生存」ウェルビーイング学入門』(日本評論社)、『京都癒しのまち』『癒しのイエ』『弁慶』『癒しの日本文化誌』『風流の思想』(いずれも法蔵館)、共著に『「超」絵画ワークショップ』『「超」写真表現力』(ともに青弓社)、『50冊で学ぶ写真表現入門』(日本カメラ社)など多数。