Title: "O KU 内藤礼|地上はどんなところだったか"
Artist: 内藤礼
文:鈴木るみこ
写真:長野陽一
Publisher: HeHe
言語: 日本語
サイズ: 18.2 x 12.8 cm
地上に存在していることは、それじたい、祝福であるのか。
みずからの問いに、みずから真摯に答えるように作品をつくり続けてきた美術家・内藤礼。この世の聖地をいくつも出現させてきたアーティストに訪れた新しい兆し、それが「ひと」。「ひと」はどこから、何のために地上に生まれてきたのか。そして何を見ようとしているのか。「ひと」が旅をして生まれたものと、その記録。
2013年、ごくわずかな期間にマガジンハウスのウェブマガジン「コロカル」上でのみ公開された内藤礼の映像作品《地上はどんなところだったか》は、きぼうの方にむく《ひと》が、沖縄の村落「奥(おく)」を旅する映像作品です。
<展覧会情報>
内藤礼「信の感情」
2014年11月22日(土)—12月25日(木)
会場:東京都庭園美術館
内藤 礼
1961年広島県生まれ。美術家。主な個展に、1997年「地上にひとつの場所を」(第47 回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館)、2009 年「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」(神奈川県立近代美術館 鎌倉)、2014年「信の感情」(東京都庭園美術館)。パーマネント作品に、2001 年「このことを」(家プロジェクト きんざ、直島)、2010年「母型」(豊島美術館)。2011年、「ひと」の制作を開始し、東京、ニューヨーク、ベルリン、沖縄、広島で発表。
鈴木るみこ
編集者・文筆家。出版社勤務を経てフランスに遊学、帰国後フリーランスとなり、翻訳、編集、執筆をおこなう。雑誌媒体をメインに活動。編著に『スマイルフード』(マガジンハウス/ 2000年)、『糸の宝石』(ラトルズ/2009 年)、『パリのすみっこ』(マガジンハウス/ 2010 年)、『きれいな心となんでもできる手』(PHP研究所/2010年)、『Japon vu de l’intérieur』(Editions de Tokyo/2011 年)等。
長野陽一
写真家。沖縄、奄美諸島の島々に住む10 代のポートレイト写真「シマノホホエミ」を発表後、全国の離島を撮り続ける。写真集に『シマノホホエミ』(情報センター出版局/2001年)、『島々』(リトルモア/2004年)、改訂版『シマノホホエミ』(フォイル/2008年)、『BREATHLESS』(フォイル/2012年)、『長野陽一の美味しいポートレイト』(HeHe/2014年)など。国内外で個展やグループ展を開催、国際展にも参加。