「石が書く」ロジェ・カイヨワ

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著者:ロジェ・カイヨワ/菅谷

出版社:創元社 
言語:日本語
サイズ:23.7 x 19.0 cm

 

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内容紹介

長らく入手が困難であった名著を新訳で刊行

風景石、瑪瑙、セプタリア(亀甲石)など、特異な模様をもつ石。それらは人の想像力にどう働きかけてきたのか。石の断面の模様と、抽象芸術作品が交わる地点はあるのか。聖なるもの、遊び、神話、詩学、夢といったテーマを縦横に論じてきたカイヨワが、自らの石コレクションをもとに、「石の美は、普遍的な美の存在を示している」と論じた、他に例を見ない論考。1975年に新潮社から翻訳が刊行されながら、長らく日本語では入手困難であった美しい名著を、新たな翻訳で刊行。

目次

石のなかの画像
あばら屋石
夢の石
セプタリア
ジャスパーと瑪瑙
石の書法―世界の構造
トスカーナの石灰岩
生命の参入―別の書法

注記
図版一覧
原注
訳注
本書掲載図版についての補足(山田英春)
訳者あとがき


著者紹介

著者:ロジェ・カイヨワ(カイヨワ,ロジェ)
フランスの文学者・批評家。1913年ランスに生まれる。シュルレアリスト・グループとの短い交流ののち、1937年にバタイユらとともに「社会学研究会」を設立。1952年にはユネスコが発行する国際的な学術誌『ディオゲネス』を創刊して編集長となる。『神話と人間』(1938)からはじまる著作のテーマは、神話・聖性・遊び・戦争・幻想芸術・夢など多岐にわたり、「知の巨人」と称される。遠く離れた領域の知を結びつける方法論「対角線の科学」を提唱した。邦訳書に『人間と聖なるもの』『夢の現象学』『遊びと人間』『メドゥーサと仲間たち』『戦争論』『幻想のさなかに』『イメージと人間』『反対称』『蛸』『アルペイオスの流れ』などがある。1978年没。

訳:菅谷 暁(スガヤ サトル)
1947年生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。東京都立大学大学院仏文学科博士課程退学。科学史・文学専攻。訳書にセリーヌ『ゼンメルヴァイスの生涯と業績』(倒語社、1981)、コイレ『ガリレオ研究』(法政大学出版局、1988)、ビュフォン『自然の諸時期』(法政大学出版局、1994)、ゴオー『地質学の歴史』(みすず書房、1997)、ラドウィック『太古の光景』(新評論、2009)、『化石の意味』(共訳、みすず書房、2013)『デヴォン紀大論争』(みすず書房、2021)などがある。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。