「サウンドアート」アラン・リクト | “Sound Art” Alan Licht (Japanese)

「サウンドアート」アラン・リクト | “Sound Art” Alan Licht (Japanese)

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著者: アラン・リクト
出版社:フィルムアート
サイズ:四六版変形

サウンドアートの歴史とその発展、新たな展望を示す、NYの気鋭の音楽家、アラン・リクトによる新しいサウンドアート研究の決定版、待望の日本語訳!
NYアンダーグラウンドの熱気の中で過ごした、音楽家でありミニマル・ミュージック研究家でありジャーナリストとしての顔を持つアラン・リクトが、アカデミックなカテゴリーから脱し、現場で得た「音」をめぐる「アート」のさまざまな事象を縦横無尽に書き尽くした、これまでにないサウンドアートの地図作成の試みです!
「本書を読んだあと、音に目を向けたあなたは、それが音なのかアートなのかを自問することになるだろう。そしてまたもやスタート地点に立つことになる。」 ジム・オルーク(まえがきより)

著者略歴:
アラン・リクト(Alan Licht)
1968年ニュージャージー生まれ。音楽家/ギタリスト。90年代から音楽活動を開始。Run On、Love Childなどのインディ・ロック・バンドを経て、デレク・ベイリー、ジョン・ゾーン、リース・チャタム、マイケル・スノウ、ローレン・コナーズら幅広いアーティストと共同作業を続けてきた。ソロ名義の作品に『Sink the Aging Process』(1994)、『The Evan Dando Of Noise?』(1997)、『Rabbi Sky』(1999)、『Plays Well』(2000)、『A New York Minute』(2003)、『YMCA』(2009)など。また、ニューヨークの前衛音楽シーンの中心的なクラブ〈Tonic〉で2000年から2007年の閉鎖までブッキング担当も務めた。ライター、ジャーナリストでもあり、音楽、映像、アートに関して『WIRE』、『Art Forum』、『Modern Painters』ほか様々な雑誌に寄稿。著書に『An Emotional Memoir of Marth Quinn』(Drag City Press、2003)。近年のプロジェクトに、音楽家・恩田晃とのコラボレーションや、スタン・ブラッケージなどの実験映画にあわせて即興演奏するリー・ラナルドとのText of Lightなどがある。
ジム・オルーク(Jim O'Rourke)
1969年シカゴ生まれ。音楽家、エンジニア、プロデューサー。コラボレーション/バンドとしても数多くのプロジェクトに関わる。アルバムも多数。最近作に『The Visitor』(2009)、『All Kinds of People~love Burt Bacharach~produced by Jim O'Rourke』(2010)など。04年には、"Wilco/A ghost is born"のプロデューサーとしてグラミー賞を受賞。映像作家とのコラボレーションとしてヴェルナー・ヘルツォーク、オリヴィエ・アサイヤス、青山真治、若松孝二などの監督作品のサウンドトラックを担当。映画監督としても活動し、2004年と2006年にはホイットニー・ビエンナーレ、2005年にはロッテルダム映画祭で上映されている。

【訳者プロフィール】
木幡和枝(こばた・かずえ)
1946年東京生まれ。東京藝術大学先端芸術表現科教授。上智大学新聞学科卒業後、編集に従事。70年代より美術、音楽、ダンスのプロデューサー、NY〈P.S.1〉の客員学芸員。82年オルナタティヴ・スペース〈plan B〉を田中泯らとオープン。訳書にデレク・ベイリー『インプロヴィゼーション 即興の彼方へ』(共訳、工作舎)、ローリー・アンダーソン『時間の記録』(NTT出版)、トニー・ゴドフリー『岩波 世界の美術 コンセプチュアル・アート』(岩波書店)、スーザン・ソンタグ『この時代に想う テロへの眼差し』『良心の領界』『同じ時のなかで』(NTT出版)など。ベン・ワトソン『デレク・ベイリーとフリー・インプロヴィゼーションの物語』(仮題、工作舎)とスーザン・ソンタグの日記『Reborn』(河出書房新社)を2010年中に訳出刊行予定。
荏開津 広(えがいつ・ひろし)
東京生まれ。ライター。東京藝術大学、多摩美術大学非常勤講師。
著書『人々の音楽のために』(EDITION OK FRED)、『ロックピープル101』(共著、新書館)。訳書『ヤーディ』(トランスワールドジャパン)。エッセイ「Attempt to Reconfigure "Post Graffiti"」。
西原 尚(にしはら・なお)
1976年生まれ、京都市と宇部市で育つ。現在、東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻、修士課程在籍。音の設置、楽器制作、音の収集、踊りの音、狂言、能管、など活動し、音の研究・考察を続ける。2010年3月、この春で停止される予定の霧信号、つまり霧笛の音をもとめ、北へ旅している。

【特別寄稿】
恩田晃(おんだ・あき)
音楽家、写真家、映像作家。1967年、日本に生まれ、現在はニューヨークを拠点としている。1992年に山塚アイ、竹村延和らと「オーディオ・スポーツ」を結成、3枚のアルバムをリリースする。2000年にアメリカに移住。カセット・ウォークマンで日記のように録り溜めたフィールド・レコーディングを演奏するプロジェクト「カセット・メモリーズ」を続けている。加えて、恩田自身が撮影した写真をスライド上映するプロジェクト「シネマージュ」、前衛映像作家ケン・ジェイコブスとのコラボレーションなど、メディアを縦断する活動を精力的に行っている。近年は欧米各地のフェスティバルに頻繁に招待され、アラン・リクト、ローレン・コナーズ、マイケル・スノウ、ノエル・アクショテらと演奏、上映を重ねている。